EIDOSとは

EIDOS(エイドス)の意味

EIDOSという言葉の意味

EIDOSとは、古代ギリシア語で「形相」という意味を指す言葉です。
「EIDOS(形相)」とは、哲学者であるアリストテレスが物事の「本質」のことを指すために使った言葉です。
また、同じく哲学者であるプラトンも「本質」を指す言葉として「EIDOS」という言葉を用いています(一般的には、イデアが有名ですが)。
つまり、「EIDOS」は「本質」という意味ということです。

EIDOSのロゴマークの意味

EIDOSのロゴマークにも意味があります。
ロゴマークに赤色と青色が使われている理由は、画家のラファエロの作品である『アテナイの学堂』に描かれているアリストテレス・プラトンの着ている服の色がロゴマークの赤色と青色だからです。

ロゴマークの形は、もともと2つの色メガネをイメージしたものでした。人は必ず自分の色メガネを通して物事を見ます。
その色メガネを外して「本質」を見ようというメッセージが込められています。

EIDOSの目的

EIDOSは全員に教育の「本質」を見れるようになってほしいという思いがあります。

この思いは、現在多くの人が教育に対して主観的に判断して、客観的に本当に良い教育なのか、悪い教育なのかができていないという状況が課題として感じたからです。

例えば、保護者が子どもの通う学校の教育活動に対して意見を言ったとします。これらの意見の多くが主観的であり、学校が行った教育活動が良いものであるのか、悪いものであるのかで判断しないことが多いです。
これの何が問題かというと、教育は「教育の主体(この例では子ども)のため」に行われるものであり、教育の主体にとって良い・悪いで判断する必要があります。

しかし、多くの人が教育に関する知識や理解が乏しいため、目の前で行われている教育が教育の主体にとって良いのか、悪いのかで判断できずに、自分自身の主観で判断してしまい、結果として良いものが悪いものに質が下がってしまう可能性があります。

そのため、実際に学校が子どもにとって良い教育をしていたとしても、保護者の的外れな意見に合わせるために教育の質を下げてしまうことが考えられます。
一方で、保護者が教育に対して客観的に見ることができるようになると、もし学校が子どもにとって悪い教育をしている場合に問い詰めることで、子どもにとって良い教育ができるということも考えられます。

そのため、全ての人が教育の「本質」を見れるようになることによって、子どもにとってより良い教育を求め続けるという相乗効果が期待できるのです。

以上のことからEIDOSの目的は

全ての人が教育に対して「批判的(critical)」に判断できるようになること

です。